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届かなかった言葉たちを | 活版印刷
¥3,500
ー本文より抜粋ー 恋人と別れた。 別れた後に何通か手紙を書いた。それは抗議文でもありラブレターでもあった。 しかし元恋人は手紙は読まずに捨てた言う。そして二度と会いたくないとも言われた。 わたしはここ2年間ほど希少言語の勉強をしている。 使われなくなった言葉を拾い集め、辞書を引き、毎晩単語を覚え、 自分の育った文化とは全く違う文化の人たちとコミュニケーションしている。 しかしそんなことをせずとも 我々は同じ言葉を話し、考え、理解することができる。 わたしの嫌いな文法を勉強する必要もなく、Google 翻訳さえも必要ない。 しかしもうコミュニケーションできないのだ。 同じ言葉を使っているのにもうコミュニケーションすることはない。 その夏わたしは大好きなイスラエルに旅立ち、 読まれずに捨てられた手紙を、街の約100箇所に展示した。 イスラエルの人口は約923万人、在留邦人は約1000人、これは全体の0.0108%ほどだ。 今や自分の言葉が希少言語になってしまった。 このプロジェクトを思いついたのはエルサレムの嘆きの壁に 観光客が願い事を書いた紙を挟んでいくという話を聞いた時だ。 わたしのようなユダヤ教徒でもない人間が願い事を書いて叶えてもらえるのだろうか? もしかしたら神様に読まれさえしないかもしれない。 わたしの手紙と同じように。 最終的に計100枚の手紙を街に展示することができ、計180枚の写真を撮った。 経験したこともない空気に、捨てられた言葉たちも喜んでいるだろう。 イスラエルより、愛を込めて。 2018.7 ■部数:350部限定 ■サイズ:190×130mm ■中紙:88ページ、マットコート、ミランダ セピア、オフセット印刷 ■製本:コデックス装 ■表紙:フリッターホワイト ■制作:増本 綾 *表紙の活版印刷の色ムラや濃さには一冊ずつ違いがあります。ご理解ください。 卸売も承っております。お気軽にお問い合わせください。
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ZINE ニュー活版| 活版印刷
¥1,100
-愛すべきカッパニストたち-をテーマに、 西日本最大級の活版イベント「活版WEST」にて、 活版印刷の世界をもっと知ってもらおうと、 活版印刷の歴史や魅力、西日本各地で活版に 携わっている仲間と作成した活版印刷にまつわる オリジナルのZINEです。 内容 -ニュー活版とは -カッパニスト解体新書&カッパニストあるある -活版印刷を始めたキッカケ -相棒紹介(印刷機紹介) -活版印刷の道具たち -西日本で活動するカッパニストインタビュー ■サイズ:182×257mm ■カバー印刷:活版印刷
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